Nyepiの前夜 男たちの熱い戦い!!
2016/03/08
3/9はバリの新年 Nyepi(ニュピ)です。
ニュピ当日は、一切の活動が禁止され、外出、労働、電気や火の使用も禁止です。
この日は、飛行機も飛びません。
テレビの電波も飛んで来ません。
バリ島中が静寂に包まれる…..神秘の日です。
その前夜、バリ島の各地では、Ogoh-Ogoh(オゴオゴ)と呼ばれる張り子の大きな人形が、
街を練り歩き、地上に降り立った悪霊をおびき出し、成敗する儀式が行われます。
このような不気味なオゴオゴが地上に隠れている悪霊をおびき出すと言われています。
オゴオゴは、長い時間とたくさんの費用をかけ、各地のバンジャール(習慣村)で手作りされますが、
儀式が終わったその日の夜に、乗り移った悪霊と共に、燃やされます。
さて、Ubud(ウブド)近郊の習慣村 Br,Nagi(バンジャール ナギ)では、ニュピの前夜、
この村だけで行われる独特の儀式があります。
バンジャール ナギでもオゴオゴは行われますが、それとは別に
Perang Api(プラン アピ) → Perang=戦い Api=火
という一風変わった儀式が行われます。
その名前の通り、火祭りです。
夕方6時過ぎ….バンジャールの前には椰子の皮が盛られた山が、いくつも作られていました。
この日は、テレビの取材やカメラマンも大勢集まっていました。
この撮影のためにジャワから来たカメラマンもいましたよ!!
西洋人の観客もたくさんいました。
*ニュピの前夜は各地でオゴオゴが開催されるため、バリ人の観客はいません。
ぞくぞくとプランアピに参加するバンジャール ナギ の若者たちが集まってきました。
プラン アピに参加する若者たちは、聖水で清めを受けます。
灯油が撒かれ…..いよいよ火が放たれました!!
ゴンやチェンチェンの鳴り物が雰囲気を一層盛り上げてくれます。
火を吹く若者。
合図と共に、一斉に火の中に飛び込み、火のついた椰子の皮を蹴り散らします!!!
その後は、白熱した戦いが繰り広げられます!!
観客や取材陣にも、火のついた椰子が当たる事もしばしば。
でも目の前で繰り広げられる、男たちの熱い戦いは、手に汗にぎります!!
決定的瞬間!?
なかなかいい写真が撮れました(笑)
約2時間の長丁場。
戦いを終えた戦士たちの笑顔は、邪気が祓われ、すっきりと晴れ渡っていました。
さて、いよいよ明日はニュピです。
今年は皆既日食とも重なり、さらに神秘的な1日になりそうです!!